全国的に人口減少が進んでるというのに、新築マンションの建築件数は相変わらず順調?のようで、私の家にも今週だけでも3棟の新築マンション広告がポスティングされてました。
買わないっての!ッて言うか、私のマンション、まだ築10年目なんですけど?
人口だけでなく世帯数も減少傾向なのに、新築物件で住宅が増え続けてるということは、当然、空き家の件数が増えることになります。総務省の2008年調査では空き家の総数は757万戸で、空き家率は13・1%に達しています。
東山区の場合さらに深刻で、空き家の比率は20.3%にもなります。どうして、こんなに比率が高いのか?私は東山区特有の原因があると考えています。
以下は最近、生活相談にのった事例のTwitter書き込みです。
市役所に来てるナウ。建築指導がらみの生活相談で
— 小林たかひろ (@kobakoba3) May 20, 2014
路地奥で、新築しようにもセットバック(道路後退)と建ぺい率順守を求められるから、リフォームで対応しようとしたら、工務店さんが「ガンバり過ぎて?」修繕の範囲を逸脱して「改築」「新築」に当たると認定され、建築基準法違反で是正指導・建築中止命令が出されたケースでした。
東山の空き家問題の難しいのは、路地奥の接道義務違反で再建築が難しい物件が多いこと。
京都市は「空き家対策」を強調する一方で、建築指導で改修工事を厳しく取り締まってたら自分の手で空き家を増やしてるようなもの。
— 小林たかひろ (@kobakoba3) May 20, 2014
「建築基準法違反がアカンのは分かるが、既存不適格の物件が改修工事で「よりマシ」になるのなら、一緒に知恵を絞って親身に改修工事を実現させる手助けをすべきだ。」
— 小林たかひろ (@kobakoba3) May 20, 2014
と、主張したところ「いったん除却して新築で確認申請を出しなおせ」としか言わなかった市の担当者も、除却まではしなくてもすむアイデアをサジェストする(と言うか、こちらのアイデアにイエス・ノーで答えただけだが)ところまで交渉で勝ち取れた。
実現可能かどうかの問題はあるが、一歩前進。
— 小林たかひろ (@kobakoba3) May 20, 2014
私は、建築基準法を年々厳していって、住宅の質を改善させていくという政策の方向性そのものは賛成です。また、古い建物をバンバンぶち壊して新築に置き換えていくことは、環境の面からも地域コミュニティの面からも賛成できません。古い建物を上手に活用し、なるべく長く使い続けることが大事だと考えています。
しかしこれは、住宅の持ち主の自己責任にまかせておいては今回の生活相談のような事態になることは避けられないと思います。
じゃあどうすればイイのか?いろいろと方策はありますが、、、時間がないので今日はこのぐらいで。