「歩くまち・京都」と言うのなら・・・

 昨日のTwitterで書きましたが、東山区の観光名所周辺の石畳に、車の通行で破損する被害が広がっているという報道がありました。
 写真左は、今日の昼間に写真を撮ってきましたが、ご覧のとおり継ぎ接ぎだらけです。

 読売新聞の記事を引用しておきます。

無粋どす…京都のつぎはぎ石畳、補修へ
 直してはまた壊れるの繰り返しで、一部路面は石をはがしてアスファルトで埋めるなど、つぎはぎ状態に。風情ある景観を取り戻そうと、市は新年度から大規模補修に乗り出す。

 町家の並ぶ石畳の先に法観寺五重塔八坂の塔)がそびえ、撮影スポットとしても人気の八坂通。路面には黒いアスファルトが点在する。神戸市から観光に来た男性(52)は「せっかくの景観が台無しだ」と、がっかりした様子で話した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110119-OYT1T00316.htm

 引用元の記事には書いていませんが、京都市がやっと対策に乗り出し、100メートルほどの石畳を大規模補修することが決まりました。
 予算は9300万円。「歩くまち・京都」を掲げるのであれば、まず真っ先に手をつけるべき象徴的な場所の一つだと思います。

 それにしても
 『100メートルで1億円弱の石畳の補修』
 『たった3メートルで10億円かかる高速道路』
 観光客5000万人を目指す京都市で、どちらを優先させるべきか、まともな市民感覚を持っていれば、当然前者を優先するはずですが、これまでの京都市政はそうなってこなかったということを示す事例だと思います。

 京都の日本共産党は、自動車優先の社会から公共交通機関や徒歩・自転車など、人にも環境にも優しい街づくりにすべきだということは、ずいぶん昔から指摘をしてきました。
 その証拠としては、1975年に廃止された京都市電の、廃止反対運動で日本共産党が先頭に立ってきたことを紹介すれば事足りるかと思います。

 「歩くまち・京都」のスローガンを掲げる京都市長さん、大変結構なスローガンだと思いますが、まずは、いままでの優先順位が間違っていたという、反省を先にすべきではないでしょうか?