年収150万円と3000万円で“税率”が同じ国

 年収300万円時代の・・・で有名な森永卓郎先生が、日経BPに書いた記事

年収150万円と3000万円で“税率”が同じ国

 どういうからくりかというと、社会保険料を税金とみなせば、保険料金額に上限のある厚生年金(年収1000万から上は同額) と健康保険(同じく年収1500万)は、税率としてみた場合にまったく逆累進になってしまうため、所得税・ 住民税の累進と相殺されて全体としての税負担率が同程度になってしまうというお話。

 なるほど、確かに。そう思って、自分の10月分の給料明細を引っ張り出してきて眺めてみる。そうすっと自分が所得税・ 住民税の倍以上の社会保険料を支払っていることがわかる。(金額は内緒!)

 ちなみに支給額に対する、社会保険料を加えた負担率は22.4%だった。
 (党費としんぶん赤旗代をこれに加えたら25%ぐらいだwww)
 事業主負担分(僕の場合は日本共産党京都府委員会だね)を合計すれば、優に30%を超える。
 これに対して、年収3000万円の人はというと、所得税が37%、住民税が13%、あわせて50%
 といっても、所得税は249万、住民税は31万が控除されるわけだし、基本的な控除だけでも積み重ねれば300万ぐらいにはなるので、 実際は50%の1500万円ではなく約1000万円(33%)ぐらいになる。
 社会保険料はというと種類によって違うんだけど、健康保険は上限がまあ50万円ぐらい、年金が55万円ぐらいだから、 これがプラスされても35%、
(事業主負担を入れても37%ぐらいって計算か)
 さらに、これぐらいの収入があるといろいろと節税をするのが当たり前で、生命保険・損害保険・住宅購入・政党寄付金(爆)、、、 なんだかんだで30%ぐらいが実際の負担率になるんじゃないかなぁ?(計算がメンドイからやらんけど)

 しかも、消費税(5%)は、年収の低い人ほど負担率が高くなる。(貯蓄に回せず全額を消費するので)

 とすると、年収300万円台のコバコバと年収3000万の勝ち組野郎との負担率はたいして変わらないという結論になっちゃうんですけど、、 、なんだか変な話だなぁと思いません?

 こういうこと書くと「そういう労働者は努力が足りないからだよ」などと馬鹿にした人が必ずいると思う、でもそういう支えあいを馬鹿にするような風潮はすごく危険やと思う。

 だいいち、高額の年収を稼ぐ人が労働時間で10倍働いてるわけじゃないでしょ?
 それから、コバコバは仕事ってのは社会全体で役割分担しあってるだけだと思うんですよ。だって、年収300万の人がやってる仕事をだれもやらなかったら、年収3000万円の人だって生活できないわけじゃないですか。

  • 食卓に並ぶ食材を作ってるのは誰?
  • それをスーパーまで運んだのは? 
  • 買い物のときにレジを打ってくれたのは?

 だから、森卓さんの「わたしは、税金というのは、汗水垂らして庶民が稼いだ分に対しては低く抑えるべきものだと考える。そして、濡れ手で粟をつかんだようなあぶく銭に対しては「楽をして金をもうけたのだから、多めに税金を払って国民のために協力してほしい」というものなのではないだろうか。 」という主張に共感するわけです。

 ここでふと、日本共産党増税シュミレーションのページのことを思い出して、 年収300万と年収3000万で計算してみた。(夫婦子無し)

年収300万  41,000円 (+1.3%)

年収3000万 315,000円 (+1%)

ちなみに
年収1億は・・・315,000円 (+0.3%)

 なんだよこの逆進ぐあい、、、orz

 それでも、給与所得で稼いでる人はまだいい。株の譲渡益や配当に対する課税は10%、 2兆円の資産を持つというソフトバンクの社長は納税額が2億円足らずだという。(去年までの話)
 文中に出てくる話だけど、ホリエモンのほうが森卓先生より納税額が少ないなんてのは、 そりゃ納得いかないでしょうねえ>森卓先生
 
 つうことで、この国を「美しい国」にしたいとのたまう、不安倍増内閣は、 さらにこの累進を緩くして低所得者の課税を強化しようともくろんでいる。格差社会は問題だといいながら、 実際は格差をさらに拡大しようという自・公政治。
 そろそろ終止符を打たなきゃいかんのでしょうね。

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