ハリーポッターの6巻に、以前のワクワク感が無い件について

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

静山社

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 いや、まぁタイトルでケンカ売ってるみたいに思われるかもしれないから最初に断っておきますけど、6巻も面白いですよ。 睡眠時間もちょっとは削りましたよ、それは認める。
 あと、値段が高くなったことへの不満ってわけでもないです。例え第7巻が上中下3冊セットで1万円超えたとしても買いますよ。あ?買いますよ!

 ただねェ、、、1?3巻を読んでたときのような「早く次が出ないかな?♪」的な待ち遠しさ感というか「あ、、! 1巻のここんところにすでに書かれていたのか?。すげー伏線だなぁおい!」っていう、驚かされた感がない。

 でもって、よくよく読み比べてみると,1?3巻までと4巻以降とでストーリーの組み立て方がガラッと変わった事に気がついた。
 1巻?3巻は、ハリーポッターの魔法世界の面白さや強い敵を困難を排して退治するという成長物語として、 1話完結のストーリーで読むことが可能なのに対して、4巻以降はその前までの巻についての 「解明」と「新たな謎の提起」が重要な要素を占めている。
 ようするに、1?3巻は「伏線」 の存在に後から気がつかされて驚く、4巻以降はあらかじめ「伏線」の存在が判っているので、 最初からその謎解きを待たされてから読むという違いかな?うがった見方をすれば、4巻以降は「続きが出たら買って読まざるを得なくさせる」 ことに力点が置かれているように感じてならないのだ。
 だから、3巻までは「面白いから君も読みなよ」とまわりに薦められていたのが、4巻以降は何となく薦めにくいというか、 読んでいるのを知られたくないというか・・・なんだろう?「7巻が早く出ないかな?」ってワクワク感よりも 「いつまで待たされることになるんだろう・・・」「7巻の値段はいくらになるんだろう・・・」って不安感の方が強いのが正直な気分なのだ。 (これって僕だけ?)

 確実に売るための工夫を読者に感じ取らせてしまっては、マーケティングとしては成功かもしれないけど小説としては失敗じゃなかろうか?
 7巻目でどうやってオチを付けるのか?すべての謎が解き明かされる事が予定調和的に行われるのではなしに、 さらにもう一回り読者を驚かせるような「伏線」の存在に気がつかされる、、、そんな最終話を期待している。

 と言っても、どんなにヘボいオチでも、買わざるを得ないんだよな?結局・・・(これもハリーポッターの魔法?)

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