滋賀県知事選挙の結果をどう見るか

 今日は、一橋学区を中心に訪問行動を実施。
 訪問先で「何で、負けるとわかってて滋賀県知事選挙に候補者を立てたんや!?三日月が勝ったから良かったようなものの、負けてたら共産党の責任になる。もっと柔軟性を持つべきだ」と、ご意見いただきました。

 自民党・安倍政権の暴走にどうやってストップをかけるか?ということが鋭く問われている中で、こういう意見をおもちになる方がおられるのは当然のことですし、場合によってはそういう選択肢が無かったわけではありませんが、私の妻(大津市で勤務)が、必死になって応援したこともあって(写真)、これは丁寧に誤解を解いておかなきゃなぁと、以下の様な説明をしておきました。

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 「○○さん、京都から見てたらわからない部分もあると思いますけど、私の妻が大津で仕事してる関係で、滋賀の選挙に連日応援に入って話を聞いていたから、自信もって言いますけど、滋賀県知事選挙では、坪田候補が出たからこそ三ヶ月氏が勝ったんですよ」
 「三ヶ月氏が出馬会見で栗東の新幹線新駅に前向き発言をしたことはご存知だと思いますけど、嘉田知事の目玉政策『卒原発』についても、国会では再稼働に前向きな立場だったし、原発再稼働を前提にしたリニアモーターカーでも滋賀県誘致に前のめりになっていた人物なんです。集団的自衛権行使容認反対!だって少なくとも共産党ほどハッキリした立場じゃないことは明らかですよ。わかりますよね?」
 「で、滋賀県の有権者が嘉田知事を誕生させた原動力って、『栗東新幹線駅反対』の世論だし『原発いらない』だとか、古くは『琵琶湖空港反対』だとかのリベラルな世論・風土ですよね?坪田候補が出たことで、そういう有権者の票を獲得するために、三ヶ月氏は『卒原発』を繰り返さなくちゃいけなくなったし、新幹線新駅も『市民の声をよく聞く』って言い換えるようになったし、最終盤は坪田候補が『集団的自衛権行使容認反対!』って言いまくってるのに対抗して『自民党の暴走への批判』を、よりキビシクやらなくちゃいけない立場に追い込まれた。」
 「坪田候補が出てなかったら、そういう訴えはできなかっただろうし、そういう訴えをしなかったら、事前の予想通り『やっぱり民主党より自民党がマシ』って世論になってしまった可能性が高いと思います。共産党が立候補して論戦をリードすることで『自民党よりはマシ』というレベルの候補を『まとも』な主張をする候補者に変化させることができた、のが今回の滋賀県知事選挙の結論ですよ」
 「選挙は『数合わせ』じゃないんです、共産党が出さなかったからと言って支持者の票がそっくりそのまま三ヶ月氏にいくわけじゃありません。共産党が『坪田候補』を出して、スルドイ自民党批判をしまくったことで、自民党から離れた票もあるだろうし、三ヶ月氏が掘り起こせた票もある。そういうことで、ご理解・ご協力をよろしくお願いします」

 玄関先でこういう話をして、すこし時間がかかりましたが、納得していただけたと思います、最後は『来年4月やな、がんばりや応援してるで』と言っていただけました。

 ちなみに、党・滋賀県委員会が出した選挙結果についての声明文はこちらです↓

 日本共産党滋賀県委員会の声明