議会の役割、議員の役割

 候補者発表から2週間余り、毎日の朝宣伝と昼間は後援会員訪問活動などで地域を歩いています。

 東山区の人口は4万人ちょっと、世帯数で2万余りですです。まぁあと半年たらずですが、全世帯回りきるぐらいの決意で歩いていますので、民主党さんのポスターや自民党さんのポスターが貼ってある家なんかも、躊躇(ちゅうちょ)せずに訪問して対話をしています。

 どこでも聞こえてくる声は「くらしが大変」ということと「今の政治はどうなっているのか?!」という怒りの声です。

 「議員は何をしてるネン!」という怒りの声も当然出てきます。まったくその通りだと思います。

 ただ、最近の風潮として、その怒りが「議員なんか減らしたらええねん」という意見につながる場合もあります。これも、元をただせば数を減らしたところで影響しないんじゃない?と思えるぐらい、地方議会の議員が本来の役割を果たせていない反映ですし「議員は市民のためにもっと仕事をすべき」との思いの表れですから、僕自身も政治に携わる一員として大いに反省しなければいけないのだろうと考えています。

 では、こういう思いにどう応えるのか?
 京都市の議員定数は多すぎるのでしょうか?僕はそうは思えません。
 京都市会議員は人口2万人に1人の割合、2万人といえば宮津市の人口ぐらい。全体に目が行き届かせるには限界だろうと思います。

 しかし、その事を正面から反論するのでは、市民の政治不信・政治家不審に応えることにはならないですし、そんな話はいたしません。
 私はやはり、議会の役割・議員の役割を丁寧に説明することが、大事だと思います。

 日本共産党の市会議員団は地下鉄建設費が2倍に膨張した問題では臨時議会を召集させて原因追及をおこない、職員不祥事が続発した2006年には不祥事根絶の特別委員会を設置させ、不公正な同和行政の問題では一貫して問題を明らかにし、ついに同和行政を終結させるなど、一人ひとりが何億・何十億という税金のムダ使いを無くさせる仕事をしてきました。
 また、深刻な生活相談の駆け込み寺となり、4年間で1万件を超える生活相談に乗ったり、住民要求アンケートを実施して政策提案に活かすなど、住民要求実現の先頭に立ってきました。

 対して、与党の自民党民主党のみなさんは、市長の提案に基本的には全部賛成をする。議会のチェック機能を果たさずに、市長・行政と慣れ合っているだけ。
 しかし、こういう方々は選挙だけはとてもお上手だったりします。(もちろん、それは悪いことではありません、私も大いに学ぶ必要があると思っています)

 定数1とか2で、野党の日本共産党が挑戦してもなかなか勝てないのが現状です。これいじょう定数の少ない選挙区が増えると、与党が議席を独占する選挙区が相対的に増えることになり、議会のチェック機能を弱める事につながります。

 日本共産党市会議員団は、議員報酬の3割削減と費用弁償(日当)の廃止の条例を11月市会に提案することを決めました。
 議会の役割に対する市民の不満に、議員自らが身を削って応えるべきだと考えるからです。
 この考えは一貫しています。費用弁償の廃止は一貫して提案し、すでに50%カットを実現させていますし、地下鉄・市バスの議員無料乗車証も廃止させました。
 多額の旅費を使うとの批判があった海外行政視察も1997年以来自粛の提案と不参加方針を貫いています。

 さて、東山区の市会の定数は2名。
 現在1名は自民党さん、与党です。
 もう1名は民主党さん、こちらも与党です。

 与党というのは、市長を支えるのがその役割。市長提案に基本賛成の立場で臨めば、当然ながらチェック機能も低下せざるを得ません。

 東山区の2議席、両方とも与党に独占させておく必要は無いんじゃぁありませんか?

 せめて1議席は、市長の提案に住民の立場から、時には賛成、時には反対、政策提言もおこない、議会のチェック機能を果たす、、、野党の議席が必要では無いでしょうか?

 そんな話を、なるべく簡潔に分かりやすく伝えたいのですが・・・

 時間がかかりますね(汗

 しかし、時間がかかってもトックリ話をお聞きしつつ、丁寧に説明するしかないのでしょうネ・・^^;

 ガンバります。