【年金問題】「救済が必要」って言うけど、必要なのは「謝罪」と「賠償」やろう【消えた加入履歴】

参議院選挙勝利に向けいよいよ忙しくなってきて、いつのまにか前回の更新から2週間ほどご無沙汰してました(^^;

 先週の国会は、与党による悪法の強行に次ぐ強行と、野党の徹底抗戦によって連日真夜中までおよぶ国会での攻防、大臣の自殺があったり(あらためてご冥福をお祈りします)、藤原紀香が結婚式を挙げたりと、普段テレビを見ない生活を心がけているコバコバでも、さすがにテレビを見る機会が多かったです。
 みなさんどないでした?

 で、なんと言っても『消えた年金問題』が国民の最大関心事のようですが(そりゃそうだ、直接自分の老後に関わることだし)この問題をめぐって、マスコミも世論もかなり混乱しているように思うわけです。

 だいいち、預かった掛金が誰から預かったのかわからないなんて事態が起こっていたなんて、ほとんどの国民は想像しちゃいなかったわけで、もらえるはずの金額より少ない金額しか年金をもらっていない国民が相当数いるって事なんだから「いち早く救済しなくては」なんて事を言われると、たった4時間の審議で強行したことでさえも「さすが安倍さん、仕事が早いね♪」なんてノー天気に評価している人もいるかもしれない。

 しかし、ちょっと待ってほしい。

 そもそも、預けた掛金がちゃんと管理されていなかった問題であって、国民は過失ゼロなわけでしょ?

 例えば客が保険会社に掛金を払って、いざ保険金を受けとるときに「スイマセン、当社のミスで記録が残ってません」って事になったら、その保険会社は「謝罪」と「賠償」をしなくちゃいけないわけであって「救済」してあげましょう、なんて偉そうな事を言う資格は無い!よねえ?

 さらに「貴方の払った保険料と保険期間は○年○月~○年○月で間違いないですか?」という書類を発送して「もし漏れがあれば申請して下さい」という措置をとるようだが、これだって「貴方は、○年○月~○年○月の期間の記録が未払いとなっていますが、もしかしてその間●市に在住して国民年金に加入してませんでしたか?」とか「もしかして、結婚して名字が○△になって、3号被保険者の手続きをされたのではありませんか?」とか、丁寧に聞いてくるのがあたりまえの話だろう。
 民間の保険会社なら、その作業が済むまで、新規契約募集停止などの業務改善命令が出されてもおかしくないぐらいの話だ。

 今は、自民党民主党が責任のなすりつけあいをしていて、まったくもってみっともないわけですが、ハッキリ言って、歴代の厚生労働大臣自民党公明党民主党、残念ながら?共産党にはいません)全員そろって御免なさいって言わなきゃダメでしょう。

 それから、支払いがあった事を証明する責任は、国民ではなく社会保険庁にあるってことも言いたい。
 国民から「この期間はちゃんと保険料払ってました!」っていう申し出があったら社会保険庁は「証拠となる領収書などを提出しろ」なんていう偉そうなことを言う前に、社会保険庁が払われていなかったという証拠を見つけられない限り、申し出どおりに年金を支払うべきだろう。

 そういう点で、与党の「救済」法案はまったくもって、不十分・無責任・的外れとしか言いようがないし、「謝罪」を「賠償」が終了するまで、国としての責任でしっかり補償してもらうためにも、社会保険庁の民営化なんていう混乱に拍車を掛けるような法律は成立させるべきじゃない!

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