良い意味で「子は鎹(かすがい)」となる社会

 矢口まさあき候補から、たいへん心のこもったコメントが寄せられたので、 コメント欄ではなくエントリーを立てて感謝と私見を述べたい。 

 コバコバ!涙がでたぜ!人生、熱く生きようぜ!
 子どもさんが大きくたったときに、親父の生き方をともに、背中でみせようぜ!(ふるですか?この考え(ヽ(;´Д`)ノ
 
 ところで。一人親への支援策を、政策に盛り込もうと考えています。コバコバの目からみて、何からはじめるべきか、何を優先すべきか、 ご意見をぜひお聞かせください。
 って、まず、僕の素案を示さないといけませんね。
 早急に形にしますんで!

 ぶっちゃけ、子供のことがなければ離婚に関してあれ程モメルこともなかったかと思います。 今は元妻には申し訳ない気持ちでいっぱいなわけですが、女性が一人で子供を育てていくのが今の日本でどれほど大変なことなのか、、、 今頃は相当苦労していることと思う。

 しかし『婚姻は両性の合意にのみ基づ(日本国憲法24条)』くべきであって、 経済的に困窮するのがイヤなのでガマンして婚姻を継続している状態というのはやはり不健全だと思うし、「子は鎹(かすがい)」 とは言いますが、今は悪い意味で「鎹(かすがい)」になっている現状です。 シングル・マザーの支援は政治の勤めとして重要です。

 で、僕の夫婦生活をふりかえって、夫婦喧嘩の主な原因ってなんだったかっていうと「思いやりが無い」とか「結婚前と性格が変わった」 とか、表面的な問題しか彼女は口にしなかったわけだけど、根っこには僕の仕事の仕方に原因があったんだろうなぁと思うわけですよ。

 家事とかホントに出来てませんでしたから、、、orz

 そりゃ、もともと僕が家事とか苦手だったってのもあるし、 彼女が妊娠を機に勝手に仕事を辞めて「女を働かせんでも働いて食わせるのが男ってもんやろうが!」等という、 結婚前には一切口に出さなかった(僕にとっては)驚きの家族観の持ち主だったのもあって「そういうことなら家のこととか一切任す」 ってことでバリバリ仕事してたわけですよ。
 まぁ、僕の給料で大人二人と乳児一人を食わせていけるはずもなく、ずいぶん倹約しまくってたみたい。(もちろん僕も相当ガマンしましたよ! )まぁ、なるべく早く子供を預けて、いつかは働いてくれるかと思ってたんだけどそうはならず、どうにもギクシャクした関係になっちゃって、、 、子育てにも一切関わらせてもらえなくなり、貯金が底をついた時点で「ハイさようなら」となった次第です、、、orz

 つまり、『子』が『鎹(かすがい)』として機能してたのは、 僕に貯金があった時点までで、養育費さえ取れれば夫としての存在価値は無いとみなされたという訳。
 事前によくよく話し合って、「家族観」や「子育て観」についても、家計の問題も、家事の分担も、相手の言い分をよくよく聞いて、 お互いがこちらの考えを押し付けようとしないでやれば、僕のケースでも乗り越えられたとは思いたいんだけど、 やっぱり僕が育児に参加する時間や、それを保証した上で経済的にもゆとりのある生活が出来てたら、 彼女の要求のかなりの部分は応えられていたと思うし、離婚を避けられた可能性も高いと思うんです。

 と言うわけで、経済的には「例えあなたと別れても、困窮することは無いだけの自信はあるのよ!」 という状態の社会が実現していたとしても「それでも、この人はこれだけ育児にも協力してくれているし、、、 子供にとっては母親だけじゃなくて父親も必要だよなぁ、、、結婚前と違って夫に恋する気持ちはとっくに冷めちゃったけど、子供のためだ、 離婚しないであげよう♪」と思えるぐらい、夫が子育てに協力できる「環境」「働き方」を実現する事がまずは大前提だと思うんですよ。
 つまり、良い意味で「子は鎹(かすがい)」となる社会ですね。

 そういう視点が無くて「シングル・マザーは生活が大変なんです!」 って事だけ強調して訴えると、僕みたいに親権も取れずに離婚させられた「シングル・アゲイン」な男にとっては「うるせー!お前がガマンできずにかってに離婚したんだろうが!自己責任なんだよ!」っていう、 マッタク筋違いで感情的ではあるんだけど、本人の気持ちを考えるとそうも言っていられない反発を招いてしまうと思うんです。 (僕がそんな風に考えているということでは無いです、念のため)

 ちなみに、親権を取れずに離婚させられた夫にとってもこの社会はズイブン冷たいもんでして。

  • 面接交渉権は親権者(=元妻)の自由裁量。→第3者による仲介も、たいがい「子の福祉」の一言で片付けられてお終い。 「子供が父親に会う権利」なんてものは存在しない。
  • 養育費を払うことによるインセンティブは一切なし(所得から控除することすら認められていない!)。 →金は面接交渉と引き換えという考え方が蔓延。だから子供に会う意欲がなくなった時点で平気で打ち切り、 支払い続けるのは実に2割という統計も。
  • 共同親権」という考え方が存在しないから、 父親の自覚を持ち続けるのが難しい→進学費用など必要な増額について相談されても金だけ要求されてるように感じる。(って言うか、 そもそも子供のことで相談とかしてもらえないし)

 まぁ、シングル・マザーの皆さんから見たら、何を甘いこと言ってんのよ!って感じかもしれませんがね(><

 ってことで、矢口さんには是非、シングルになる前の段階の若い夫婦が、結婚し続けることのメリット(離婚によるデメリットではなく) を感じられるような社会の実現という観点を盛り込んで政策を練り上げていただきたいと思った次第です。

 あと、不幸なことに子育てに必死で「あたしには『次の恋』とか絶対無理!」っていう女性が多すぎますから、 シングル→再婚を支援するような政策も素敵ですよねw
 例えば、、、子供預けて新しい彼氏とデートできたりする仕組みとか、
          母が再婚しても子供が元の父親と気兼ねなく会える仕組みとか、
           それが『子の福祉』にどういう影響があるかを判定できる第3者機関(っていうか、カウンセラー)とか
 まあ、この辺はイロイロご意見のある方も多いと思いますが。(特に、シングルマザーの皆さん)

 シングル・マザーの問題は「結婚観」とか「男女観」、「生き方」に関わるデリケートな問題だし、 シングルになった経過も人それぞれで、万人受けする政策ってホント難しいと思うけど、自分が(幸か不幸か) 離婚をしてイロイロと学んだり感じたりした経験を生かして、このテーマについてもチョクチョク書いていこうかなと思う。

#あえて「一人親」とは書きませんでした。知らない方のために一言書いておくと、 子供が小さいうちは親権争いは圧倒的に母親有利ですからね!たとえ妻の浮気が原因でも、マッタク関係ありません。それが現実。

 って言うか、今回はコメント欄が荒れる予感w、応援よろしく⇒