開睛館小中学校・第2校舎建築現場におけるムチャクチャぶり

 現在、4年前に開校した開睛館小中学校の第2校舎の建築工事が急ピッチで進んでいます。

 本日、その建築現場の西隣、薬師町の住民の方から情報が寄せられて、現場を見に行きました。

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  まぁ、なんということでしょう。人一人が通行するのがやっとという幅しかありません。雨が降っていましたが、傘を開けた状態では厳しい。しかも、近隣の方が言うには「ちょっと前までは足場とかあって、もっと狭かったで!」とのこと。
 この路地の奥には90過ぎた高齢のご婦人が一人暮らしをしている家もあります。近隣の方も「担架も入れない形で工事するとはどういうことやと文句言ったんやけど、京都市はなんも聞いてくれへんかった」と怒っておられました。

 私達、市民が建物を新築する時には、どんなに敷地が狭くても、前面道路中心線から2メートルは後退せよと指導するのに、、、しかもこれは学校ですから、敷地面積は十分あります。この場所には学校の西門もあるので、住民にとっても子供にとっても、安全上問題のある工事のやり方じゃないでしょうか?

 もともとこの第2校舎、4年前の本校舎開設後、1年遅れで完成する予定だった第2校舎が、その工事の振動によって南側に隣接する六波羅蜜寺より「国宝が振動で揺れた。壊れたらどうするのか」と、工事中断、4年たったいまでも工事をしているという経過があります。
 工事遅延によって、4年ものあいだ、プールも、第2グランドも、第2校舎も無い状態で小中一貫校を運営することになったわけです。その責任はもちろん、京都市・教育委員会にあります。「そもそも計画に杜撰さがなかったのか?」「そもそも、1年遅れではなく同時開校になるように計画すべきだったんじゃないか?」等の議論が議会でなされなければいけなかったはずです。
 そういう議論なしに、なんとなく六波羅蜜寺のせいにしてしまうのは間違ってる!と、言いたいです。

 さらに言えば、もともとの計画は、近隣の住民も日照時間の変更・悪化はほとんどなかったので、大きな反対運動が起こることもなく、議会で厳しく追求されることもなく、進んだわけです。
 それを後から計画を変更する結果になったため、地元住民から「日照を妨げるな!」「通路幅の確保を!」という声も当然上がったわけです。ところが「児童生徒のために遅れている第2校舎の建設を早く終わらせる必要があるから」と、子供を人質に取るような形で、強引に押し切られ、議会のチェックもすり抜けてしまったわけです。

 さらにさらに、今回の現地調査によって、土日には騒音の出る工事はおこないませんという当初の約束も反故にして、3月1日から土日もフル稼働で工事を行うということが明らかになりました。しかも、そのお知らせを「2月27日(金)」に、紙きれ1枚ポストに投函しただけで済ませるという、一方的なやり方です。
 もうムチャクチャとしか言いようがありません。

 もちろん、今さら工事を止めろとは言いません。子供にとって、プールも第2グランドもない状態がこれ以上継続することは断じて許されません。が、どうしてこういう事態になったのかの検証は、これはもう、きっちり!する必要があります。

 その検証作業も、オール与党に東山の2議席を独占させては前に進みません。なんとしてもこの問題は「私自身」が議会で追求したいと思います。