福知山市の水害復旧支援ボランティアに行ってきました。

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 昨日、大雨による浸水被害が大変なことになっている福知山市に、水害復旧支援のボランティアに行ってきました。

 福知山市にある党・中丹地区委員会事務所に昼過ぎに集合、地区事務所のゴミ出し作業と、高齢世帯で途方にくれておられる方のご自宅の泥出し・掃除に一日汗をかきました。

 中丹地区委員会事務所そのものも、1メートル以上浸水して、輪転機が水没して使えなくなるなど大変な被害に、しかも今週日曜日が綾部市会議員選挙の投票日でもあるため、そちらの対応もあるので、府内各地区からの支援が入ることに。

 20人以上で寄ってたかって、30分ほどで軽トラ3台分のゴミ(それでもゴミ全体の半分ぐらい)を積み込み作業。積み込んだあとは、支援依頼のあった高齢世帯の方のご自宅に移動しました。

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 移動中に撮影した福知山市街地の様子、歩道いっぱいにゴミ出しされてます。どこもこんなかんじでした。

 

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 水害の復旧作業はなんといっても「泥との闘い」です。とにかく『ドロ!ドロ!ドロ!』コツは、大胆に水をかけて一気に掻き出します。

 ドロの正体は細かい砂ですので家具や建物の「角」とか「すき間」に入り込んでます。掻き出したあとは、それを雑巾で拭きとってやって、乾燥させて元に戻して完了。とにかく一ヶ所だけでもと、台所の機能回復に集中してなんとか台所だけは泥出しを完了させました。

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 それにしても、福知山市の大規模水害、過去9年で3回目です。過去2回は台風で由良川からの溢水でしたが、今回はそうじゃありません。水位上昇による「内水氾濫」です。しかも気になるニュースが

排水ポンプ故障、福知山浸水2451戸 京都府北部豪雨 : 京都新聞

 「雨水排水ポンプ場・・・排水能力を超え、浸水して故障した。当時はポンプ4台が稼働中だったが、故障のため排水作業が停止したという」 

 正確なことは、これから福知山の党市議や、党府会議員の追及に任せたいが、この記事を読んで思ったのは、排水能力の数字上のスペックよりも、ポンプが壊れないことを優先すべきじゃなかったか?ということ。

 具体的にはポンプ故障のせいで水位上昇速度が突然上昇するぐらいなら、床下浸水から床上浸水までの「時間を稼げる」ように、故障しないことを優先して―排水能力は落ちるが―ポンプの設置位置を高い場所に設置するほうが良かったのではないか?と。

 最近、内水氾濫対策にはポンプ能力を高めて対応するという対策が取られることが多いが、議会では「ポンプの能力は◯◯トン/毎分」「1時間あたり◯◯ミリの雨量に対応」という数字上のスペックしか注目されない。しかし、本当に災害に強い街というのは、その能力を超えたところでどういうことが起こるか?を、想定して準備することだと思う。
 まして『能力を超えたら故障します』というのではお話にならない。
 浸水被害が想定される低地や、がけ崩れが想定される急傾斜地については、さいしょから住宅開発をさせない行政指導も大事だ。

 東山区も、急傾斜地の住宅や、フタがされた暗渠河川がたくさんある。想定を超える気象現象・自然災害はいつ起こるかわからない。「災害に強いまちづくり」は、待ったなしの課題だ。