読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「安保法制懇」と安倍記者会見

 安倍首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」の報告書が提出されて、それをうけて夕方6時から安部首相が記者会見を実施。ほぼ全局が中継するっていう持ち上げ方も異常事態。

 で、記者会見を聞いた第一印象「あー、これ、フット・イン・ザ・ドアだな」と。で、あらためて安保法制懇の提言と読み比べて「おー、ドア・イン・ザ・フェイスも使ってるな」と。

「フット・イン・ザ・ドア」

 顧客に対して小さな(一般的には顧客にとって損失のない)要求を行い、それが受け入れられてから大きな要求を行うという手法。一貫性の原理 - Wikipediaを利用した心理学用語

「ドア・イン・ザ・フェイス」

高額商品を勧めて断られた後に、低額商品を勧めると客は断りにくくなる心理が生ずる。これは、高額商品を売ることを諦めて低額商品に切り替えるという相手の譲歩に対して、こちらも譲歩しなければという心理が働く。譲歩的依頼法ともいう。返報性の原理 - Wikipedia

 安保法制懇の提言は、ほぼ無限定な集団的自衛権行使容認の提言だった。あまりにひどすぎるので、解説は明日の赤旗に譲るとして、安部首相の記者会見では

  •   安保法制懇の提言の核である『個別的か集団的かを問わず自衛のための武力の行使は禁じられていない、また、国連の集団安全保障措置への参加といった国際法上、合法な活動には憲法上の制約はない』と言う見解について「これまでの政府の憲法解釈とは論理的に整合しない。」と否定
  •  「湾岸戦争イラク戦争での戦闘に参加するようなことは、これからも決してありません」とか「日本国憲法が掲げる平和主義は、これからも守り抜いていきます」とか言いながら、海外の法人救出などの「理解を得やすい(と思われる)具体例」を列挙。
  •  「検討」という、事実上「実施へむけて動く」とイコールの行政用語を「研究」という、曖昧さの残る用語に置換え

 まるで「安保法制懇」の火消しのような内容。

 国民に、小さな要求を行って受け入れさせる。過激な内容の安保法制懇の提言を安部首相自らレベルを下げることで、譲歩をせまる。
 大々的に記者会見を開いてみせた手法とあわせて、慎重にかつ大胆に、解釈改憲の道を着実に進もうとしていると感じたのですが、いかがでしょう?

 まぁとにかく、こんな手法にはだまされないぞ!と