海外マネーで押し上げられる地価が、地域社会を破壊する

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 本日、2019年の公示地価が発表されました。詳しくは明日の報道を待ちますが、京都の商業地も祇園など観光需要が見込める地点を中心に大幅アップしてるみたいです。『お宿バブル』の波はまだまだ収まりそうにありません。

 テレビの報道番組を見ていたら、外国人観光客が押し寄せる北海道ニセコ町では「外国人の外国人による外国人のための町」になってしまっている現状を、地元住民の方がなげいていました。なんせ富裕層が、地元の人間の感覚ではありえない価格で高級な食料品などを買うんだけど、そのスーパーや飲食店のオーナーも外国人で、地元住民向けのお店は人口減少によるお客さんの減少と家賃の高騰で撤退し、地元住民には経済的な恩恵がほとんどないまま、住み難さだけが増大しているという・・・

 なんかもう、私が以前から訴えて続けている現象そのまんまです。ニセコ町の観光コンテンツはパウダースノウという自然環境ですが、京都・東山の場合は、伝統文化・伝統行事・伝統産業という、地域住民が支えてきたものばかりですから、その影響はニセコ町よりもさらに深刻です。

 観光公害問題と土地問題・人口減少問題とのつながりに、メディアもやっと注目をし始めたのは私にとっては追い風です。ガンバります。