東山区、もう一つの「空き家」問題

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 画像、一部加工しています。東山区内の、とある集合住宅の集合ポストです。テープで蓋をしてあるのは、そこには人が住んでいないということです。ずいぶん空き家が多いと思いますよね?

 なぜこんなに空き室が多いのか
 立地が悪い?・・・京阪三条駅から徒歩3分の超好立地物件です。
 築年数は?・・・なんと10年未満です。
 間取りが狭い?・・・おおむね70平米弱です
 家賃が高い?・・・37,700~51,400 円です。

 東山区は家賃が高いと聞いていたのに、何それ!?って思いますよね?

 これ実は、市営住宅なんです。京阪三条駅周辺の住宅環境を改良するのに立ち退きに応じた住民がすんでます。この住棟は一番新しい方の建物ですから、これでも空き家率は低いほうで、もっと古くに建った住棟は、もっともっと空き家率が高いです(ビックリしますよ!)。花見小路通に面した1階店舗部分とか、全部シャッターが降りてたりしますから、知ってる人も多いかと。まぁ、もったいないったらありゃしない!

 住民が死亡して空き家になっても、募集をせずに空き家のまま放置するからこうなってます。家賃滞納なのか、死亡後に親族が住み続けようとしたのか、積極的に立退きさせてさえいます。扉に弁護士事務所名の「差し押さえ」的な貼紙がある住戸がチラホラと。

 京都市がその気になれば、費用ゼロで、むしろ家賃収入が入る分、財政にプラスに貢献する形で、子育て世代が東山区に戻ってこれる住宅資産が、こんな形で、おおむね200~300戸ほどあるんです。

 私の住むマンションは、48戸・全戸ファミリータイプで築13年ほどという物件ですが、今年の4月には一気に6人の子どもが小学校1年生・新たに進学します。もし、これだけの規模で空き住戸を子育て世代に限定して解放すれば、この市営住宅だけで小学校1校分ぐらいの子どもが誕生するでしょう。徒歩3分以内の距離にある、廃校になった元有済小学校を復活させることも夢じゃありません。幸いなことに、元有済小学校は、まだ民間企業に売却してません。

 歴史的経過がイロイロあるとか、そんなの関係ありません。すぐにやらせましょう!