演説原稿を公開(子育て支援で人口減少を止める)

 今日は、午前中はハンドマイク搭載自転車で、宣伝をしながら月輪学区(=家の近所)をグルグルと走り回ってました。

 お店から出てきて演説を聞いてくれたり、歩いていた方が足を止めて最後まで聞いてくれたりと、どの演説場所でも、誰かしらが聞いてくれているといった感じで、とても緊張感をもって、でも楽しく宣伝活動をできました。

 ということで、久々に演説原稿を公開します。

 

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 ご町内の皆さん、日本共産党です。ただ今からこの場所お借りして演説をはじめます。

 わたくし、4月7日投票で行われる統一地方選挙京都府会議員・東山選挙区に立候補を決意しました、日本共産党の小林たかひろです。
 前回・前々回、4年前・8年前は、市会議員選挙に立候補しました。覚えておられる方もおられましたら幸いです。今度は市会ではなく府会への立候補ということでよろしくおねがいします。

 今度の選挙、日本共産党東山区の市会選挙区には候補者を立てません。無所属・市民派の白坂有子さんを支持し、ガンバって応援します。
 皆さん、今、安倍政権の政治、あまりにも強引、強権的、国民の願いに反する政策を、野党の反対を押し切って、強行採決に次ぐ強行採決、暴走してます。

 日本共産党はこれまで、あらゆる選挙で、勝ち負けの問題ではなく公認候補を擁立し、有権者に選択肢を示すことを大切にして、スジを通してきました。しかし、今、安倍政権の暴走政治を止めるためには、野党がバラバラでは勝てない、アベ政治を終わらせるという一致点が確認できるのであれば公認候補にこだわらず、野党統一候補を応援するという「市民と野党の共闘」を前進させる立場で奮闘してきました。

 この度、白坂有子さんが「安倍政権の暴走政治を終わらせたい」「当選後は野党の立場を貫く」と約束し、立候補を決意していただきましたこと、私は心から歓迎しています。
 どうか、今度の統一地方選挙で、安倍政権の暴走政治を終わらせたいという願い、市会では無所属・市民派の白坂有子さんに、そして府会ではわたくし、小林たかひろに託していただきますよう、よろしくおねがいします。

 さてこの間、予定候補者として東山区の街を回っていますと、まぁ、4年前に選挙に出たときとは、様変わりしているなぁと、驚くことの連続です。外国人観光客の方がめちゃくちゃ増えました。観光スポットに近づくともう人だらけで歩けません。バス停も人があふれてバスに乗れません。あちこちの空き家が、民泊・ゲストハウスに置き換わり、ホテル・簡易宿所の建設ラッシュです。
 静かだったはずの住宅街を、深夜にガラガラとキャリーケースを押しながら、外国人観光客の団体が歩いている姿が目立つ、なんとも落ち着かない街になってしまいました。

 東京資本の不動産会社や、海外の大金持ち・富裕層が、ホテル建設で儲けようと空き地・空き家を買いあさり、若い子育て世代が、子供部屋も確保できるゆとりのある間取りの住宅を探しても、東山区内では、物件価格も、家賃も高くて、とても手が出ない。
 地元住民向けに商売をしているお店の方も、人口が減ってお客さんが減るのに、家賃だけがあがって、展望が持てず商売をやめてしまう事例が続々と、、、都会の中なのに買い物難民のような状況です。

 皆さん!こういう、過度な観光客の流入によって、地元住民の生活が圧迫され、生活が不便になるのに、家賃の値上げが続く中で、人口が減っていくという現象を「オーバー・ツーリズム=観光公害」と言います。世界の有名な観光地ではすでに、観光客を呼び込むのではなく、むしろ制限することで住民の生活を守る「住んで良しがあってこそ訪れて良し」これが、政治のスタンダードになっています。

 スペインのバルセロナでは、市長が、宿泊施設の建設を2年間凍結する・許可をしないという大胆な政策まで行って、住民の生活を守る政治が行われています。

 ひるがえって京都はどうか?門川市長は、今年になってもインタビューに答えて「宿泊施設はまだまだ足りない」などと発言しています。。。冗談じゃありません!少なくともこの東山区には、もうこれ以上の宿泊施設の建設はやめてほしいというのが多くの住民の偽らざる本音です。

 皆さん!この観光公害の問題の背後にも、やはりアベ政治があるんです。アベノミクスの柱の一つが「観光立国」「インバウンドの取り込み」ということで、訪日外国人観光客をとにかく増やしまくるために、ビザの緩和や円安誘導、宿泊施設を許可する法律の大幅な規制緩和で、普通の住宅を簡単な手続きで民泊に転用できるように法律を変えてしまった。これが東山区でおこっている事態の原因です。
 2013年には1000万人だった訪日外国人観光客は、わずか5年で3000万人と、短期間で3倍に増えました。これで終わりません、2020年東京オリンピックの年には4000万人、2030年には6000万人へと、さらに今の倍に増やす目標までもっています。

 皆さん!もう、こんな政治が続いたら東山区、人が住めない街になってしまうんじゃないでしょうか?東京資本の会社や、外国人のお金持ちの投機的なお金によって、東山区の街をカネ儲けのための食い物に差し出して、住民には負担ばかり押し付ける政治は、もう終わらせなくてはいけません。
 私は、この、観光客呼び込み一辺倒の政治から「住民の暮らし最優先」する「住んで良しがあってこそ訪れて良し」の政治に転換します。

 皆さん!この東山区、30年前には人口6万人を超えていました、いま4万人を切ってます。3分の2以下に減ってるんです。子どもの減り方はもっとすごい。地元の月輪小学校、昔は1学年200人、全校生徒1200人を超えていたそうです。4年前、統廃合される前の最後の新入生はたった18人でした。東山区で生まれ育った子が大人になって、東山区で住宅を探そうと思っても、生活の便利さと家賃・物件価格とが全く釣り合っていなくて、しかたなく、宇治市大津市に住まいを求めて出ていったという事例、皆さんの周りにもきっとあるんじゃないでしょうか?

 私はまず、東山区内の空き家を民泊に転用することを禁止し、カネ儲け目的の投機的なお金で値段がつり上がっている状況を止めます。そして、若者向けにリフォームする工事代金を税金で補助します。さらに子育て世代がそこに住んだら、その家賃・購入費用を補助します。

 さらに、政治が子育てを応援するメッセージを明確にするのが大事です。例えば、子どもさんの病院代、医療費は中学校卒業まで無料にします。保育所の待機児童、なんでこんなにも子供の数が減っているのにいまだに解決しないのか?1年を通していつでも保育所に入れられるようにして、待機児童を完全に解消します。保育料も二人目からは無料にします。学校給食も無料にして、中学生にも全員制・自校調理の小学校のようなあたたかい学校給食を提供します。すでに北部の開晴館では実施していますから当たり前です。こういう子育て支援策は、過疎と呼ばれる田舎の町・村(まち・むら)では、やってるところたくさんあるんです。子供の数が減っているから、少ない予算で実施できるからです。そして東山区では、そういう町・村よりもずっと急速に少子化が進んでいるんですから、それぐらいやっても全然おかしくありません。

 11の行政の中で最も空き家率の高い東山区です、こうやって「子育てするなら東山区で」と、評判になれば、長年続いた人口減少のも、止めることは十分可能です。人口が増えるトレンドになれば、廃業したスーパーもきっと復活します。最初はお客さんが少なくて赤字でも、将来、人口が増えて、黒字になる見込みがあるなら歯を食いしばってガンバルもんです。それが商売人の考え方です。

 皆さん!東山区を、このまま人が住まなくなって、観光地としてもペラペラで中身のないテーマパークのような街にしてしまうのか?若者も高齢者も安心して住み続けられる街を取り戻すのか? 今が正念場です。
 こんどばかりは、この街に住み続けたいという願いは、党派をこえて、共産党が「好きな人」も「嫌いな人」も、わたくし、小林たかひろにその願い、託してください!

 ありがとうございました。