東山泉の7・8・9年生(=中学生)にも、自校方式の暖かい学校給食を!

 今年の4月から、東山区・南部の3つの小学校(今熊野・一橋・月輪)と、月輪中学校が統廃合され「東山泉」という小中一貫校として新しくスタートしました。

 と言っても、元・一橋小学校の敷地に、小学1年から中学3年までの生徒を詰め込めるほどの余裕はなく、「元・月輪中学校の敷地=東学舎」「元・一橋小学校の敷地=西学舎」という2拠点の一貫校として開校したわけです。

 で、小学生を西学舎、中学生を東学舎に通わせていればいいものを「3つの小学校を統廃合しただけやん」と、言わせたくない京都市の教育委員会が、突然「6年生を東学舎(=中学校の敷地)に通わせて、5・4制の新しい小中一貫校を創る!」と言い出したものだから、保護者の皆さんも驚いた。

 なんせ、京都市には中学校給食という制度がちゃんと整備されていません。6年生を中学生と一緒にするということは「え!6年生から弁当を持たさなきゃいけなくなるの?」と。で、さすがに保護者の反発が多きすぎるということで、小学校6年生については、西学舎で作った自校方式の給食を東学舎へ運搬するということで、一旦決着がついたわけです。

 ここまでが前提

同じ敷地に、学校給食を食べさせて「もらえる子」と「もらえない子」がいるってホント!?

 ホントです!京都市教育委員会は7・8・9年生には学校給食を実施しないというのです。

 このままでは、同じ敷地に学ぶ「6年生は温かい学校給食が食べられる」「7・8・9年生は食べられない」という事態に!

 「小・中一貫の一つの学校」だと言うのなら、同じ敷地で学ぶ6年生と同様に7・8・9年生にも暖かい学校給食を提供すべきです!

同じ東山区なのに・・・「開睛館」と「東山泉」で差をつけていいのか?

 しかも3年前に開校した、東山区北部の「開睛館小中学校」では、7・8・9年生にも、自校方式の温かい学校給食が実施されているのです。

 同じ東山区の「開睛館」と「東山泉」で差をつける合理的な理由は何もありません。

「子どもの貧困対策」「食育」・・・中学校給食の実施は、今や全国の流れ

 中学校給食の実施率は、全国で84.7%。京都府の実施率34.9%はワースト2位です。(2012年、生徒数ベース)

 今、中学校では、家庭の事情で弁当を持ってこられない子どもが増えているのだそうです。いわゆる「子どもの貧困」問題です。そういう子は、昼食時間になるとそっと教室を出て行くそうです。なんとも悲しい話です。

 すべての子どもに平等なスタートラインを用意することは、政治の責任です。「子どもの貧困」対策という点で、中学校給食の実施は緊急の課題です。また『食育』という観点からも、すべての中学生に実施すべきです。

結論・・・「子どもの貧困」を無くしたい! 東山泉の7・8・9年生にも暖かい学校給食を!

 少なくとも、東山泉に関しては、現在6年生の分だけを運搬する方式から、6~9年生の分を運搬する方式に切り替えるべきです。校長だけでも3人分・教頭先生も3人分・・・統廃合で削減された教職員人件費は全体でいったいいくらになるか?その何分の一、何十分の一で実現可能なのですから、出来ないとは言わせません。

 小林たかひろは「子どもの貧困」問題の解決に全力で取り組みます。