被災地の救援は全国民的課題

 震災から今日で5日目。
 震災初日から開始をした救援募金活動ですが、東山区だけでも昨日までの集計で20万円を超える募金が集まりました。(ありがとうございます)
 京都府全体でも、日本共産党は、昨日までの集計ですが574万円もの募金を集め、本日、党中央委員会に1次分として送金しました。

 正直に言って、選挙のことだけを考えれば、投票日を1ヶ月前に控えたこの時期に、被災地救援募金に取り組むことはとてもリスキーです。

 震災で『気分的に選挙どころではない』と、投票率が下がることも懸念されます。そうなった場合、自前の後援会組織を地道に組織固めする方が、選挙対策として有利でしょう。

 また売名行為と受け取られれば、これも選挙に不利です。
 「だったら売名にならないように、共産党を隠したら?」
 そんなことをすれば、募金詐欺などが横行する昨今、募金に躊躇する人もいるでしょう。日本共産党の看板は、少なくともお金の面では「信頼のブランド」です。

 しかし、日本共産党にとって国民の苦難を解決することは立党の原点、国民の苦難あるところ日本共産党ありです。
 私は、自分の選挙にとってプラスかマイナスかなど考えて躊躇することなく、被災地救援募金に全力で取り組んで来ましたし、これからも取り組んで行く決意です。

 さて、今日の赤旗一面の記事には思わず膝を打ちました。 

 救援・復興にすべてを傾注すべきいっせい地方選の全国的延期を
 日本共産党志位和夫委員長は14日、国会内で記者会見し、「東日本大震災の被害が未曽有の規模で広範囲に及んでおり、救援と復興にすべてを傾注すべきだ」として、24日の知事選告示から始まるいっせい地方選挙を全国的規模で延期するよう政府・各党に呼びかけました。同日開かれた書記局長・幹事長会談で市田忠義書記局長が各党に提起しました。
 志位氏は、「政府は被災地域だけの延期を検討しているが、全国的延期が必要になっている」と主張。
 その理由として第一に、人的・物的被害が極めて甚大で広範囲であり、原発の爆発事故や石油化学コンビナート火災など複合的被害の形で広がっているとのべ、「いまは全国民、全自治体が救援と復興に党派を超えて力を集中すべき時だ。この重大局面で選挙を行えば大きな矛盾をもたらすことになる」と強調しました。
 二つ目は、選挙戦自体が落ち着いた環境で実施する条件がないことです。志位氏は「いっせい地方選挙は、今後4年間の自治体のあり方をめぐり、じっくりと政策論議を行うべきものだが、現状は落ち着いた政策論戦を通じて審判を仰ぐ環境にない」と述べました。
 三つ目として志位氏は、60カ国以上から国際的支援が寄せられ、政府の一挙手一投足が注視されている時に選挙を行えば、世界から日本の姿勢が問われることにもなると語りました。
 延期期間について問われた志位氏は、「被害の深刻さからいって半年間の延期は必要だと思う」と指摘。救援・復興支援に参加したいという声が続々と寄せられていることを紹介し、「全国規模の延期は多くの国民の気持ちにも沿った当たり前のことであり、政府・各党に真剣な検討を求めたい」と強調しました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-03-15/2011031501_01_1.html

 今、最も優先すべき課題は、命の危険にさらされている方、行方不明となっておられる方の、救援・捜索活動です。
 国民の命を守ること、安全を確保することは、政治にとって最も大事な仕事です。
 自衛隊・消防・警察等々、被災地での救援・捜索活動は、政府・与党の仕事に負うところが大きい。

 民主党菅内閣に対して、言いたいことは山ほどあります。
 今なら、来年度予算の問題点や『安全神話』に固執してきた原子力政策、等々です。

 しかし、今何よりも大事なことは人命救助!これが最優先!
 与党・野党がお互いの足を引っ張り合いをしている場合ではありません。

 ですから、原子力の問題等、歴代自民党政権基本的にそれを引き継いでいる民主党政権を批判する材料には事足らないのですが、街頭ではそう言うことはグッと我慢をして、選挙に向けた政治活動を、救援募金の訴え一本に全面的に切り替えて『日本共産党は政府の救援・捜索活動に全面的に協力しています。そして、党独自の被災地救援活動として、募金をお願いしています』などと訴えながら、現在活動しています。
 しかし、選挙が告示されて本番になればこの募金活動もいったん中断しなくてはいけません=公職選挙法的な意味で。

 選挙延期の提案は、共産党にとって必ずしも有利とは言えません。4年前の民主党ブームの時期に奪われた議席を取りもどすには、むしろ絶好のタイミングかもしれません。
 しかし、このまま選挙戦に突入すれば、民主党=政権与党の救援・復興の取り組みの足を引っ張りかねませんし、そのことはなにより国民にとって不幸なことです。
 残念ながら、夕方のニュースをチェックしたところ、この全国で選挙を延期しようという日本共産党の提案は受け入れられることなく、被災地のみの延期にとどまりそうな情勢です。

 例え、そうなったとしても、今・このタイミングでは被災地の救援活動が最優先課題です。
 と言うことで、明日以降の、救援募金活動のスケジュールについて告知をいたしますので、お近くにお住まいの方はご協力のほどよろしくお願いします。m(_ _)m
当面の救援募金活動スケジュール

日付 場所 時間
16日(水) 清水道
日赤前
東福寺北門
地下鉄東山
 8:00〜8:30
10:00〜12:00
14:00〜16:00
17:30〜18:00
17日(木) 京阪七条
ステップ今熊野前
古川町商店街
劔道
 7:30〜8:30
10:00〜12:00
14:00〜16:00
17:30〜18:00
18日(金) 京阪東福寺
ハッピー六原
ステップ今熊野
五条京阪
祇園石段下
 7:30〜8:30
10:00〜12:00
14:00〜16:00
17:30〜18:00
19:00〜20:00
19日(土) 祇園石段下 15:30〜16:30