「共産党さん」と声をかけられ・・・

 3日前の日曜日の事です。
 いつもの通り、例の自転車で本町通りを走ってました。

 東福寺の駅前のコンビニでトイレを借りて、HOTコーヒーを買って出てきました。
 自転車に股がろうとしたとき

 「共産党の方ですね?あの、困ったことになっていて、相談に乗って欲しいんです」
 車椅子のお兄さんが寒そうに震えていました仮に「Aさん」とします。

 Aさん「実は、名古屋から鹿児島へ帰省する途中で気分が悪くなって、救急車で日赤病院に運ばれたんです。体調は戻ったんですけど、京都駅に戻るのにどうすれば良いのか分からなくて、、、日曜日でキャッシュカードは使えないし」
 「共産党の人は親切だから、どうしようもなく困ったときは共産党の人に相談したらいいって聞いたことがあって・・・」とのこと。

 なんともお気の毒、とりあえず地銀(鹿児島銀行)のキャッシュカードは持っていて残高もあるとのことなので、京都駅に戻れさえすれば、休日でも対応可能なATMがあるだろうと思い、その時点でまだ午後4時だったので京都駅まで行けるよう、JR東福寺駅の駅員に頼んで、臨時出入口(東福寺駅は3月までバリアフリー工事中で、工事期間は別口のスロープが臨時で設置されているのです)からスロープでホームまで車椅子を押してあげました。

 これで、ひと安心・・・と思ったのもつかの間、なんと、夜になって京都駅前交番から私の携帯電話に電話です「Aさんが、お金がおろせず電車に乗れなかった。駅周辺のホテルに事情を説明したが、現金を持っていないのでは泊められないと断られた」とのこと。

 いやはや、携帯番号を教えておいてよかった。それにしても、お気の毒。

 その時の私は、たまたま偶然、2階から上にホテルを併設しているレストランで民主商工会の新年会に出席をしていて終わったばかりのタイミング。
 なんと食器を片付けていた方が、ホテルのマネージャーを兼ねていて、事情を説明すると『身分証明書があるなら良いですよ』とのお返事。

 警察に電話をして、そのホテルの所在地を伝え、とりあえず私がタクシー代を立替ておきました。
 その後、近所のコンビニのATMが鹿児島銀行も対応していることを確認。タクシー代は、明日宿泊代と一緒にホテルで預かってもらう約束になりました。
 こんどこそ大丈夫だろうと思ったのですが・・・・・

 翌日の朝。今度はホテルから
 「なぜかキャッシュカードでお金がおろせない、宿泊代は、後日振りこんでもらうよう、誓約書を書いてもらったが、このままではAさんどこにも行けない」

 うーん、ここまできたらこれも何かの縁、車でホテルまでAさんを迎えに行く。キャッシュカードが本当に使えないか確認すると、鹿児島銀行も対応しているはずのコンビニのATMでエラーコード〇〇と出てくる。なんでだろう・・・

 そこでAさん「実は、、、昨日、、、暗証番号を3回連続で押し間違えた。タッチパネル式の慣れないATMで、、、」
 ・・・orz

 こうなったらしょうがない。念のため本人の了承を得て健康保険証と障害者手帳のコピーをとり、ついでに通帳も持っておられたので本人の了承を得て残高を確認。(う〜ん、僕の通帳より残高が多いな、、、orz)
 京都駅まで車で送迎し、名古屋までの電車代を私が出して、新幹線のホームまで見送りました。

 そのAさん、なんでもアルミ製の特殊な車椅子を製造・販売する会社の社長で、鹿児島にはアルミを溶接できる適当な会社が無いので、愛知県で一人暮らしをしているとのこと(確かに、車椅子がメチャクチャ軽かった)。
 しかし今回の件もあり、体力的に仕事を続ける自信が無くなったとのこと。

 Aさんの住所も分かってますし、ちゃんと振りこんでもらう約束なので、私が出したお金のことは心配ないのですが、Aさんの今後の生活が心配です。
 見送った後、地元・愛知県の当該地区委員会に連絡をして、Aさんを紹介「よろしくお願いします」と申し送っておきました。

 もちろん、Aさんにはしんぶん赤旗の読者になってもらったんですけどね!(笑)