ブログ小説という新しい小説の形-「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」を紹介します

ぼくたちと駐在さんの700日戦争 1 宣戦布告編―田舎町で繰り広げられたしょーもないイタズラ戦争 (1)

高陵社書店

このアイテムの詳細を見る
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 1 宣戦布告編―田舎町で繰り広げられたしょーもないイタズラ戦争 (1)  とにかく、読んでもらえばわかります。メチャクチャ面白いですから、ハイ。  この小説の魅力はなんといっても「ブログ発」というところ。  ブログ発の本はいくつもありますけどネ、小説で、しかも、ブログらしく作者と読者がコメ欄通じて交流できるっていうのが「ぼくちゅう」ならではの今までに無いスタイル。  しかも、コメ欄での交流を通じて、作者(くろわっさん)の着想に火がついて、ストーリとか登場人物が軌道修正されるというのが、これまた今までに無い新しいスタイル。  web2.0だとかなんだとかはしゃいでいるメディア業界が、このブログになんで目を付けなかったのかとつくづく不思議。  いざ出版するとなると「元の作品のブログからの削除」を要求するというんだから、まったく「ワカッテナイなぁ!」という感じ。  僕にとっては、出版された本の内容はすでにブログで読み終わったものだけど、それでもお金を出して買いたいと思わせるだけの魅力があるんですよ!  「ぼくちゅう」には。  内容をチョットだけ紹介すると、作者の「くろわっさん」の高校生時代の思い出を綴った「半フィクション」というのがこの物語の主要なモチーフで、作者自身が主役の「ママチャリ」となっている。(あだ名の由来が第1章で紹介されます)  「ママチャリ」はイタズラを考えさせたらメチャクチャ頭が切れるという好青年。まぁ「諸葛孔明」っていう評価もまんざら言い過ぎとは言えないほどの「悪辣さ」www  ママチャリの一番の親友の「西条」は、頭は悪いけど性格が良くて、ちょっぴりエロいキャラクターという設定で、西条君のバカ話で一話一話が完結する。  そして、イタズラにあう大人たち。これが、駐在さんを筆頭に高校の先生や商店街のオジサンたちが、これまた少年達を暖かい眼差しで見守ってくれているのがよくよく伝わってきて、、、  ストーリーの全体を通じて「昭和」の暖かさを感じるわけですヨ。  ということで、この小説は「超お奨め」の一冊ということで、リンク先をクリックして購入するように!  ふつうの本屋にはたぶん並んでないですからw