「しんぶん赤旗」がインターネットについて地味~に語っている

 先週から連載が始まった「インターネットの今」という記事。毎日新聞の新年企画 「ネット君臨」との比較でなかなか面白い。毎日新聞の企画が、ネット上の一部の事件を取り上げて、 インターネットのマイナスイメージのみを読者に与えようとしているのに対して、 「しんぶん赤旗」 が意外なほどインターネットの可能性や将来について展望や夢を語っているのが面白い。

 ってことで、現時点でwebで公開されている記事をマトメ的に紹介しておく。

 無署名記事ではあるが、書いているのは(僕の読みが正しければ)「前衛10月号」と「議会と自治体1月号」に、 インターネットの活用を呼びかける論文を執筆した、田村一志さんだろうな。

 とくに、第6回の記事は秀逸。各党のネット戦略がどの程度のものかよくわかる。
 自民党の機関紙の内容を紹介すると 

「名刺にアドレスが入っているからといって、 すぐにそのサイトのアクセス数が急増するというわけではありません。しかし、アドレスがあるだけで 『この政治家は自分たちと同じ目の高さで政治活動をしているんだ』という親近感を潜在的に持たせることができるといえ、 逆にアドレスのない人は『ネットを無視する古い感覚の人』というレッテルを張られているかもしれません」
 「『ホームページはどれだけ票に結びつくか』という議論よりも、立候補する以上、 有権者に自らを知ってもらうPRツールのひとつとしてホームページを開設しないことは、 はじめからインターネットで候補者の情報を知りたいという有権者層に対し『君たちの票はいらない』 と宣言しているようなものだということです」
「名刺や後援会入会リーフレット、ポスターを作ることと同じくらい、政治家(候補者) が自身のホームページを開設するのは常識だと考えてほしい」

 ぶっちゃけ、僕の感想は「自民党ハンも苦労してまんなぁ」ってところだ。自党の地方議員のHP開設が遅々として進まないことに、 相当苦労している様子が手に取るようにわかる。ネットの重要性どころかインターネットそのものを理解してない面々に、 どうやって関心を持たせるのかに心を砕いているのがよく伝わる。
 この際だから、この文書を読んで「なるほど!そういうことか!」等と、 いまさらながらにネットの重要性を認識したという水準の地方議員さんにはコバコバがハッキリ言っておこう。 「この程度の認識で留まってもらっては困りますよ!」とネ。

 ちなみに、日本共産党中央委員会のHPは1996年4月からスタートしているんだけど、その充実度は意外なほど抜きん出ている。 「日本共産党はインターネットとは縁遠い・インターネット時代に乗り遅れている」等と、 自分でホームページすら作ったことが無いのに勝手に決め付けている人にはこのグラフをよく見ろと言ってやりたい。 よく見て欲しい

 これは、インターネットのトラフィック量を大規模かつ客観的に評価している唯一のサイトであるアレクサが公表しているデータをグラフ化したもの。

青線日本共産党
赤線自民党
緑線民主党
橙色公明党

 自民党が、総裁選の時期に一瞬だけ飛びぬけたのを除けば、 一貫して日本共産党のホームページが一番たくさんのトラフィックを稼いでいることが一目瞭然である。さらに自民党民主党がマスメディアでアレだけ取り上げられているのに、この程度のトラフィックしか稼げていないことを差し引けば、 いかに日本共産党がこの分野に力を入れているかが判ると思う。
 共産党は「遅れている」だの「閉鎖的」だのヌカス「よく判ってない素人さん」にはとカン違いしておられる方には

 「舐めんじゃねーぞ!」「意外といけてるでしょ?」と言いたい。
 どこが遅れてるんじゃ!?」「なにを根拠に遅れていると判断されたのでしょうか?」 小一時間問い詰めたい
 自民や民主よりもずっと情報公開してんだよ!ヴォケ!」 「日本共産党はインターネットの活用にも力を入れているんですYO!」と、ネットの中心で叫びたい!
 ハアハア、、、(力みすぎw)

 まぁ、トラフィックの多くは「しんぶん赤旗」 という優れたコンテンツを配信していることによるところが大きいが(RSS配信にも対応してるしね♪)、 最近はホームページ独自企画としてJCPビデオ 「負担増シュミレーション」など新たな企画をドンドン発信してヒットを飛ばしている。

 じゃあ、議員のホームページはどうかっていうと、こちらもなかなか健闘している。

 これもアレクサのランキングページを参照
衆議院議員HPランキング」 ←クリック
参議院議員HPランキング」 ←クリック

 おお!こくた恵二さんが8位、 井上哲士さんが7位 (2007年1月31日現在) と京都勢が大健闘してるじゃありませんかw(*⌒∇⌒*)ノ::・'☆。ワーイ!

 でもって、このランキングを眺めてみるとイロイロと気づくことがある。
 まず、衆議院のランキングを見ていると、衆議院議員でHPを持っていない議員はほとんどいないということ。それから、 マスコミに取り上げられる議員が必ずしも上位に来ているわけではないということ。

 それから、堂々1位麻生太郎氏は2chネラーの熱い支持を受けているらしいので別格扱いということにして、 2位の公明党谷口隆義 氏などは、なぜ2位なのか意味不明(初めて名前を知った)。 不思議に思ってよくよく見てみると、なんと英語版のミラーサイトを創っているじゃありませんか! そりゃぁ、可読人口が10倍近く増えるわけで、さもありなん。
 3位?5位も、失礼ながらメディア露出の多い有名系政治家じゃあない。
 逆に、安倍シンゾー氏などは33位で、 わが党の志位委員長(30位) よりも下のランクだw

 ってことで、どうもインターネットの世界では、マスコミが取り上げてくれるかどうかよりも、 サイトを造る政治家本人やスタッフの主体的な努力次第でトラフィック増につながるという「割と公平な競争環境」が出来上がっているようだ。

 っツーことで、結論!

 「マスコミが取り上げないから・・・」と、 情報発信する機会が少ないことを嘆いている場合じゃ無いッスょ!
 とっととHP創って、主体的な努力で状況を変えましょってーの!
 その努力が報われる(可能性が高い)のがインターネットの世界なんですからネ♪

<2月3日追記>指摘を受け、エントリーの一部を修正いたしました。m(_ _)m

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